研究内容

光や電波の性質を利用した、さまざまな新技術の開発を行っています。無線通信の電波や光通信の信号はもちろんのこと、身の回りの物体から反射してくる光にも、大量の情報が暗号のように隠されています。その情報を取り出したり、逆に情報を埋め込んだりできれば、新しい情報技術が生まれてくるかもしれません。例えば、微細加工を目標とするモノづくりの研究、光で物体の形状を測る計測の研究、光波を利用した人工知能を開発する研究、光や電波の散乱現象を解析する物理の研究、問題を効率よく解く方法を考える数学分野の研究、使いやすいプログラミング言語を作る研究など、基礎から応用までを対象にしています。難しい数学と物理を使った研究というより、自由にアイディアを出しながら、発想を現実の形にしていく研究です。研究発表や発明(特許出願)なども積極的に行っています。また、ゼミなどの一部の活動は、波動エレクトロニクス研究室と合同で実施します。

人工知能

人工知能を構成するニューラルネットワークの一部を光学系で置き換え、情報処理の一部をホログラムで実現します。コンピュータのみで処理するより遥かに速く、立体物を正確に認識できるようになります。大型計算機を用いることなく、低消費電力で稼働するAIシステムの開発を目指しています。

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ホログラム

世界最高レベルの解像度の立体像を投影するホログラムを開発します。半導体プロセッサの製造に利用し、安価で高品質な次世代コンピュータの開発を支えます。

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光計測

微細な物体に光や電波を照射し、物体の形状を推定します。顕微鏡の限界を超えた観測、凍結路面や建築物、農作物など、様々な対象の状態を観測するシステムを目指します。

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散乱解析

光や電波の散乱現象を効率的にシミュレーションする計算手法、計算機システム、プログラミング言語を開発します。スーパーコンピュータでも困難な大規模計算を、パソコン1台で計算可能にします。

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